チョコレートやココアにアレルギーを防ぐ効果
カカオには免疫系の流れを健全に整える働きがあることがわかってきました。カカオに含まれるポリフェノールがアレルギー疾患を抑える働きがあることが、実験によって確認されたのです。
リンパ球における抗体の生成実験
ラットにアトピー性皮膚炎患者のリンパ球を移入する。
・普通のラット→リンパ球に対する抗体が大量に作られる。
・あらかじめカカオマス・ポリフェノールを与えられたラット→抗体を大量には作らない。
この実験により、カカオマス・ポリフェノールには、アトピー性皮膚炎の原因となる抗体の生成を抑える効果があることがわかりました。
ヒスタミンの遊離実験
アレルギー疾患の原因のひとつにヒスタミンという炎症をおこす物質が細胞から離れて動き出すことだと考えられています。ラットで実験したところ、チョコレートを食べさせたラットは、ヒスタミンが細胞から離れる割合が著しく少なかったとのことです。
同じ実験を人を対象にして行ったところ、チョコレートを食べた1時間後には、ヒスタミンの遊離が著しく減少していることが確認されました。また、このことはすでにアレルギー症状が現れている患者にも、チョコレートを食べればその症状を軽減できる可能性を示すものです。
活性酸素の実験
アレルギー症状には活性酸素が大きく影響しています。チョコレートを食べた後、1〜2時間は白血球からの活性酸素が発生しにくいことが、実験により確認されています。