カカオの効能|胃がんの原因 ピロリ菌の殺菌効果

胃がんのもとピロリ菌

ピロリ菌とは胃の中に住みついて、次のような病気を引き起こします。

 

・胃がん
・急性胃炎、慢性胃炎
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍

 

ピロリ菌は5歳頃までに感染し、それ以降は感染しにくいといわれています。

 

日本では50歳以上の7割がピロリ菌に感染しているというデータがあります。

ピロリ菌をやっつけるカカオの殺菌作用

カカオには、胃の中に住みつく病原菌―ピロリ菌を殺傷する能力があることが分かって来ました。

 

普通に培養したピロリ菌は活発に動き増殖を続けますが、
ココアに浸したピロリ菌は運動性が低下し、菌の数も激減することが実験により分かっています。

ピロリ菌を殺菌するカカオの成分

ココアの成分である

  • ポリフェノール
  • 不飽和脂肪酸 オレイン酸やリノール酸

にはピロリ菌を殺傷する作用があります。
ピロリ菌が胃に付着するのを防ぎ、菌の膜を破壊してピロリ菌を殺します。

 

ワインなどポリフェノールを含む食材は他にもあります。
しかし、カカオはポリフェノール+不飽和脂肪酸であるオレイン酸やリノール酸の相乗効果により、一層の殺菌効果をもたらしています。

幼少時にココアを!

ピロリ菌は5歳頃までに感染し、それ以降は感染しにくいといわれています。
5歳までにココアを飲む習慣があるとピロリ菌が感染しにくくなります。
1歳を過ぎて離乳していれば、ココアを薄めて飲ませた方が良いです。

チョコレートの消費量と胃がんの発生率

ここでカカオのピロリ菌殺傷作用を裏付けするデータを紹介します。
チョコレートを多く食べている国は胃がんの発生率が低いです。
チョコレート消費の少ない日本は、胃がんの発生率が大変高いです。

 

国名 1人当たりのチョコレート年間消費量(kg) 10万人あたりの胃がんの発生率(人)
ドイツ 11.3 7.7
イギリス 10.9 5.5
スイス 10.4 5.0
日本 2.1 31.1