液体から固体へチョコレートの進化
19世紀チョコレートの歴史に革命が起こります。チョコレートにまつわる4つの発明がされます。
ココアの発明
まず1つ目はココアの発明です。それまでは、カカオ豆をすりつぶしたものに、お湯と砂糖を加えたものでした。カカオ豆の半分以上はココアバターなので、この飲み物は表面に油がギトギト浮いたものでした。味も美味しいとは言えないものだったでしょう。
1828年、オランダでこのココアバターを取り除く方法が発明されました。脂肪分の少ないカカオパウダー、すなわちココアが誕生したのです。
板チョコの発明
次は板チョコの発明です。これはイギリスで発明されました。ココアを製造する過程で余ったココアバターを加えたペースト状のものを冷やすと、きれいに固まることが分かりました。これを口に入れると、とろりと溶けました。チョコレートの大切な要素ができあがったのです。
食べるチョコレートの誕生によって、チョコレートは持ち運びに便利になり、水も不要で、保存性も高いという、実に便利な食べ物に進化しました。
ミルクチョコレートの誕生
第3の発明はミルクチョコレートです。1876年、スイス人のダニエル・ペーターはチョコレートにミルクを加え、二昼夜にわたって撹拌(かくはん)しながら水分を飛ばし、ミルクチョコレートを作りました。こうして、チョコレートは一層食べやすくなり、誰にでも愛されるものになりました。
コンチング技術の発明
第4の発明はコンチングと呼ばれるカカオ豆を完全にすりつぶす技術です。1880年、スイスのロドルフ・リンツが開発したものです。完全にすりつぶすことができるようになり、クリームのようななめらかな食感のチョコレートを作る技術が完成されました。
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